等速局面
今日は、等速局面について考えてみましょう。
前回の自転車のたとえでいうと、最高スピードに乗ったところでペダルをこぐのをやめ、慣性の法則に則って気持ちよく進める区間です。ゾーンに入る瞬間というか、一番気持ちよく走れている瞬間になります。
技術面では、抵抗(ブレーキ)を最小限に保つ技術が必要になります。抵抗を最小限にするためには、
①体軸のぶれ(上下左右)をなくすこと。
振動や揺れの多い普通電車と振動や揺れの少ない新幹線の乗り心地を比べるとよくわかると思います。
②接地時の抵抗を少なくすること。
理想をいうと、飛行機のように空を飛んでいるような感覚と言えるでしょうか。
練習やトレーニングの方法としては、アジリティトレーニングやオーバースピードトレーニングがあります。素早い動きを作り出すトレーニングや、下り坂や牽引の力を利用して、普段より速いスピードの中で走るトレーニングです。このトレーニングを効果的に行うためには、体幹を鍛える他、理想のランニングフォームを追求するため細かい部分まで感覚を研ぎ澄まして練習することが大切です。骨盤と肩甲骨をつなぐ軸、股関節と肩関節の動き、インナーマッスルを使った脚の回転、末端のリラックス、接地感覚など、1本1本、全神経を研ぎ澄ました高度なトレーニングが必要です。
なぜならば、最高スピードの中でしか養えない感覚だからです。1回の練習の中で、最高スピードで行える練習は限られています。必ず課題をもって意識した練習を心がけましょう。
また、一流選手の発信している「イメージ」「ポイント」などを参考にしてみるのもよい方法です。
コメント