レースを組み立てる=4つの局面に分けてトレーニングする
走競技のレースは4つの局面に分けて考えるのが、現在の主流の考え方です。
短距離走であれば、①スタート局面②加速局面③等速局面(最高スピード局面)④減速局面(スピード維持局面)の4つ。
①スタート局面は、静止している体を前方へ、勢いよく飛び出し、2歩目、3歩目と加速していく大きな力が必要です。
②加速局面は、重心をスムーズに移動しながら加速していくために、タイミングよく足を接地して地面からの反発をもらいながら、足をスムーズに回転させていくことが必要です。
③等速局面は、リラックスしながらトップスピードを持続することが必要です。この時のフォーム作りはとても大切です。理想のフォームでこの局面を走り抜けたいものです。
④減速局面は、勝負に関わる局面ですので心理的にも体力的にも強い力が必要です。レース全体のペース配分や体幹の強さ、リラックスしてフォームを維持することなど、減速局面をいかに減速せずにフィニッシュラインを通過できるかが課題です。
中長距離走であれば、③等速局面はペースの維持局面であり、④減速局面を無くし、勝負どころでの②加速局面をどう組み立てるかがレースの組立てで大切になってきます。
①②の局面は、スタンディングポジションからいかにスムーズな重心移動で良いポジションに付け等速局面(自分のペース)に乗せられるかが大切です。
③等速局面は、レースの距離をスパートの力を残して走りきれるスピード感覚を養うこととそのスピードを維持・向上させるトレーニングが必要です。省エネで速いスピードが出せるフォームを身につけるのが理想です。
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