乳酸の働きとトレーニング
4月9日(土)の練習メニュー(参加者12名)
① コンディションランニング
② ミニハードルドリル
③ 紐を使った、バンザイランニング
④ スタートダッシュ(20m・40m・60m・80m・100m)
⑤ ジャベリックボール投げ
⑥ コーン集めリレー
トレーニングを無酸素状態で限界まで行うと、筋肉中に乳酸という疲労物質が貯まって、収縮速度やパワーの出力が低下したり、動けなくなって痛みを感じたりすることがあります。特に陸上競技では、後者の状態を「ケツ割れ」と言って短距離走者はよく体験します。
乳酸は、運動エネルギーとして糖を分解する際にできる老廃物です。痛みのメカニズムは解明されておらず、乳酸以外にも原因はあるのだろうと思われますが、主に赤血球と速筋で作られて、肝臓に運ばれ再び糖に戻されるほか、遅筋や心筋のエネルギーとして酸化され二酸化炭素として排出される事もわかってきました。
そのメカニズムを考えると、長距離の選手が「ケツ割れを起こさない」ことも納得できます。また、回復のための心臓の動きを助けるのも乳酸であり、遅筋のエネルギーとして使われるということは、回復を早めるためにはゆっくり動くことがポイントであることを教えてくれます。
人間の体はなんと不思議で、なんと効率よく作られているのだろうと感動さえ覚えますね。さらに研究が進めば、運動量や強度と回復の為の休息の組み合せなど、個々の特徴に応じたトレーニングプログラム作りへの活用も出来るかもしれません。また、こういったメカニズムを知った上で、体験を積み重ねることで自分にあったトレーニングをプログラミングできるようになってくるのだと思います。
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